私だったり、私じゃなかったり。

フィクションもノンフィクションも。

24

24歳になった。 想像していた24歳とはあまりにもかけ離れているけれど、それでも今ここに在るものが全て。 わたしはわたし。 24歳のわたし、ここに在り。

2019

最悪の始まりだった。 明日なんか来なければいい。 このまま朝が来なければいい。 どうか目が覚めませんように…… と、ただただ泣いていた。 それなのに、私は今こうやって 笑顔で過ごしている。 本当に残酷な生き物だな、と思う。 そんな自分に苦しくなった…

曾祖母のはなし

2歳8ヶ月の冬。 朝起きると曾祖母が亡くなっていた。 曾祖母は癌だった。 ちょうど冬休みでわたしの家族も いとこの家族も曾祖母の家に 連日泊まっていた。 きっともう、曾祖母の命が長くないことを 知っていたから。 だけどわたしは、まだ2歳。 いろいろ知…

幸せ

すごくすごく嬉しいことなのに、 悲しくて涙が出た。 強く生きたいって、 強く生きよう、って あの日、あの時 決断したはずなのに、 ふとしたことで、 ふとした瞬間に 悲しみの嵐で 自分が崩れそうになって。 気づくとボロボロの自分に 戻っている。

映画【ジョーカー】を観た。

生きるってことは、 正しいとか正しくないとか そんなことで判断できるような、 判断していいようなことでは 決してなくて。 認め合えるってことなのかな、 と思った。

「」

「生きるために死ぬのかな」 『なんの話?』 「誰かが生きるために、誰かが死んで、 自分が生きるために、私は死ぬんだね」 あの日、彼女は風になった。

人の数だけ人生がある。 そんな当たり前のことを再認識した夜。 苦い思い出も悲しい思い出も、 いつの日か「今日のためにあった」と 笑える日が来たらいいな。 この世界で暮らす全ての人たちみんな、

時代

「一度あったことは忘れないものさ。 思い出せないだけで。」 思い出したくないような、 忘れてしまいたような、 そんなことも。 ずっと胸にしまっておきたいような、 心の片隅に留めておきたいような、 そんなことも。 少しずつ薄れて、曖昧になって。 だけ…

花火

23歳の夏。 人生で初めての長岡花火。 同じモノを求めて全国各地から 大勢の人がその場所へ集まった。 花火がとても綺麗だったから、 記録にも記憶にも、残せるように わたしは撮った。 今、目の前にあるこの「場所」を。

今年の夏は本当に暑い。 今日の日本は、熱中症で34人の方が亡くなったそう。 絶対に守ることができた命なのにな.… ヒトはいつか死んでしまう。 分かりきっていて、当たり前だとも思っているのに、「その時」は「まだ来ない」とも思っている。

令和、夏、花火

「春がはじまる」「春が終わる」 「秋がはじまる」「秋がおわる」 「冬がはじまる」「冬が終わる」 何処と無く違和感があってぎこちない。 それなのに、 「夏がはじまる」「夏がおわる」は、 違和感なくて。普通に使うし使われている。 普通こそ、特別 …? …

六、

数年ぶりに母校の小学校へ。 ひとつひとつが懐かしくて、 思い出が頭の中を駆け巡っていた。 どんな場所にも、 あの頃自分たちが過ごした日々が隠れていて。 自分の過去に触れたような気持ちになった。 6年間共に過ごしたいクラスメイトは、 たったの20名ほ…

中3の夏、あの教室でひとり。

今年最後のプールの授業が終わって 制服に着替えた私は席に座って 窓の外を眺めていた。 窓の外を眺めていたって、 好きな男の子がグラウンドで 体育の授業をやっていて、 サッカーボールを追いかけている姿なんて 見えやしない。 それでも、なんとなく 窓の…

時間、

あと30秒間に合わずに発車した電車。 30秒間に合わなかっただけなのに、 1時間半の代償。 いくら田舎だからって、 あまりにも電車が少なすぎる。 たとえばその1時間半で、 本を読むとか、勉強をするとか、 出来ることはたくさんある。 それはそう。 だけど、…

材料集め。

私は本を作りたい。 どんな本でもいい。 写真集、短編小説、エッセイ、 インタビュー本。 ただ、ただ、自分だけの、 自分にしか作れない本を。 だから私は、ここに残す。 感じたこと、感じていたこと、 自分ではない誰かになって考えたこと、 記事にまとまり…