2019
最悪の始まりだった。
明日なんか来なければいい。
このまま朝が来なければいい。
どうか目が覚めませんように……
と、ただただ泣いていた。
それなのに、私は今こうやって
笑顔で過ごしている。
本当に残酷な生き物だな、と思う。
そんな自分に苦しくなったり、
責めたくなったり、
ふと涙が溢れたりする。
だけど、そんな自分を許せるのは、
許してあげられるのは、
この世界でたった一人の自分。
不幸話しを感動話になんかしたくないし、
不幸話しをいつしか強みにしているような、
そんなことは絶対にしたくない。
だけど、あの頃の自分のことも
許してあげたい。
少しずつ前を向いて、
たまに後ろを振り返って、
元通りになってしまっても、
また前を向いて歩きたい。
2019年に、