最悪の始まりだった。 明日なんか来なければいい。 このまま朝が来なければいい。 どうか目が覚めませんように…… と、ただただ泣いていた。 それなのに、私は今こうやって 笑顔で過ごしている。 本当に残酷な生き物だな、と思う。 そんな自分に苦しくなった…
2歳8ヶ月の冬。 朝起きると曾祖母が亡くなっていた。 曾祖母は癌だった。 ちょうど冬休みでわたしの家族も いとこの家族も曾祖母の家に 連日泊まっていた。 きっともう、曾祖母の命が長くないことを 知っていたから。 だけどわたしは、まだ2歳。 いろいろ知…
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