私だったり、私じゃなかったり。

フィクションもノンフィクションも。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

令和、夏、花火

「春がはじまる」「春が終わる」 「秋がはじまる」「秋がおわる」 「冬がはじまる」「冬が終わる」 何処と無く違和感があってぎこちない。 それなのに、 「夏がはじまる」「夏がおわる」は、 違和感なくて。普通に使うし使われている。 普通こそ、特別 …? …

六、

数年ぶりに母校の小学校へ。 ひとつひとつが懐かしくて、 思い出が頭の中を駆け巡っていた。 どんな場所にも、 あの頃自分たちが過ごした日々が隠れていて。 自分の過去に触れたような気持ちになった。 6年間共に過ごしたいクラスメイトは、 たったの20名ほ…

中3の夏、あの教室でひとり。

今年最後のプールの授業が終わって 制服に着替えた私は席に座って 窓の外を眺めていた。 窓の外を眺めていたって、 好きな男の子がグラウンドで 体育の授業をやっていて、 サッカーボールを追いかけている姿なんて 見えやしない。 それでも、なんとなく 窓の…

時間、

あと30秒間に合わずに発車した電車。 30秒間に合わなかっただけなのに、 1時間半の代償。 いくら田舎だからって、 あまりにも電車が少なすぎる。 たとえばその1時間半で、 本を読むとか、勉強をするとか、 出来ることはたくさんある。 それはそう。 だけど、…

材料集め。

私は本を作りたい。 どんな本でもいい。 写真集、短編小説、エッセイ、 インタビュー本。 ただ、ただ、自分だけの、 自分にしか作れない本を。 だから私は、ここに残す。 感じたこと、感じていたこと、 自分ではない誰かになって考えたこと、 記事にまとまり…